
がんで闘病中の小林麻央さんがQOLのための手術を受けていますが、ここにきてがんに効く画期的な新薬が話題になっています。
その名もオプジーボ(一般名:ニボルマブ)
しかし、値段がハンパなく高いのです。
これまで、がんの治療法は次の3つが中心でした。
「手術」
「放射線療法」
「化学療法」
しかし、近年の研究の成果で4つ目の治療法が確立されようとしています。
昨年より大きな注目を浴びるようになりました。
それが「免疫療法」です。
小林麻央さんは、手術を行いました。そして抗がん剤治療を行い髪の毛が抜ける副作用も出ています。放射線治療を行ったか否かは不明ですが、部分的な放射線は行っていると思われます。
手術後の小林麻央さんはかなり回復しているかのように、精力的に子供とお出かけしたり、運動会に参加したりしていて、ブログでも疲れはでてくるけど元気な小林麻央さんが見られます。
なぜこんなに回復しているのか不思議な感じだったんですが、もしかして「免疫療法」を行っているのではないかと思っています。
「免疫療法」
免疫とは、体の中に侵入した異物を排除するために、誰もが生まれながらに備えている能力なんせすが、この能力を高め、がんの治療を目的とした免疫療法を特に「がん免疫療法」といいます。
今ままでもこの免疫療法は存在していたんです。
これまでは免疫力を高めて、がんと闘う力を底上げして治すという方法だったんです。
しかし、すでにご存じのように劇的な回復をすることは稀な治療法でした。
この話題になっているオプジーボ(ニボルマブ)は「免疫チェックポイント阻害剤」と言われていて、これまでの治療法を一変する治療法となりました。
では、オプジーボ(ニボルマブ)の「免疫チェックポイント阻害剤」について詳しく解説します。
これを理解すればオプジーボ(ニボルマブ)の効果を理解できたことになります。
小林麻央さんがもしオプジーボ(ニボルマブ)を投与していたら、現在の回復が納得できるかもしれません。
お好きなところからご覧ください。
◆「免疫チェックポイント阻害剤」
世界中で注目されている「免疫チェックポイント阻害剤」について簡単に説明しますね。
まずは、私たちの体に存在する素晴らしい機能を理解してください。
「チェックポイント」という言葉は、英語で「検問所」という意味です。
普通は、免疫細胞が活性化してがん細胞と戦うのですが、免疫力が高まり過ぎると自らの健康な細胞も傷つけてしまうことになるので、私たちの体の中には検問所があって免疫細胞にブレーキをかけて、免疫のバランスを維持するようにできています。
攻撃できる体を作るけど、度が過ぎないようにうまくバランスを取ってくれているということですね。
ところが、次の言葉に注目!!
「がん細胞はさらに頭がよかった」
それは、がん細胞はこのブレーキ機能を逆手にとって、免疫細胞ががん細胞を攻撃する力を抑え込んでいたのです。
だから、免疫力を高めて攻撃してもなかなか効果が見えないという結果になっていたんですね。
どう抑え込むかは難しくなって混乱するので説明は省きますね。
これだけ覚えておいてください。
がん細胞は免疫細胞の攻撃にブレーキをかける力があるということです。
ここで、「チェックポイント阻害剤」の登場です。
頭のいいがん細胞がたくみに免疫から逃れて生き延びようとするのを阻止する薬が「チェックポイント阻害剤」。
がん細胞によって、活動を制御されていた免疫細胞のブレーキを解除し、自分の免疫力を使ってがん細胞を攻撃できるようにします。
簡単にまとめますね。
「がん細胞は免疫細胞の攻撃にブレーキをかける力があるので、そのブレーキを解除してあげて攻撃できるようにしてあげる。」
これが、「チェックポイント阻害剤」オプジーボ(ニボルマブ)なのです。
◆オプジーボ(ニボルマブ)の効果
オプジーボは、もともと「悪性黒色腫(皮膚がんの一種。)」の治療のために開発された薬剤です。
悪性黒色腫と肺がんには特に有効と言われており、がん細胞がなくなったり縮小したりする割合が約23パーセントだったという報告もなされています。
他にも非小細胞肺がん、腎臓がん、頭頚部のがん、胃がん、食道がんなどの治療に使われるケースも増えているようです。
免疫療法というと人の治癒力で治すので、安全だと思われる方も多いようなので、副作用についても知っておくべきですね。
◆オプジーボ(ニボルマブ)の副作用
オプジーボ(ニボルマブ)の副作用として最も多く報告されているのが、かゆみの症状です。
先日、小林麻央さんがかゆいから診察にいったら帯状疱疹だったといってたので、この副作用なのかもしれませんね。
また、重篤な副作用としては、間質性肺炎なども挙げられます。早くに気づくためには、咳や呼吸困難、発熱、肺の音の異常などに注意が必要なようです。
さらに、頻度は低いようですが、1型糖尿病、大腸炎や重度の下痢、肝炎などの肝機能障害、甲状腺機能低下症などの甲状腺機能障害、腎不全などの腎機能障害も報告されているようです。
現在、オプジーボ(ニボルマブ)の治療では、約10人に1人ぐらいの患者様に副作用が出るというふうにいわれていますが、通常の抗がん剤の6分の1程度と少なく、安全な薬剤ということが言えそうです。
◆オプジーボ(ニボルマブ)の事例
例1)
22歳、女性の進行した大腸がんは、この薬を始めておよそ1年後に、がんが60%も小さくなっていたそうです。ニボルマブ(抗PD-1抗体)は、ある方法でこの免疫細胞が持つ本来の攻撃力を引き出すことに成功したのです。
例2)
米国のあるがん患者は、肺がんが全身に転移し、余命数か月と診断されました。すぐに抗がん剤による治療を始めましたが、効果は現れませんでした。そこで抗がん剤をやめ、新しく開発されたオプジーボ(ニボルマブ)の臨床試験に参加することにしたのです。
すると、新しい薬を使い始めたときには2センチ以上あったこの患者の肺がんが、1年半後には画面では確認できないほど小さくなっていました。副作用もほとんどなく、今では趣味のバードウォッチングに出かけられるまでになったそうです。
◆オプジーボ(ニボルマブ)は日本人研究者の発想から生まれた
免疫学者・本庶佑さんがこのオプジーボが開発されるきっかけを作りました。
それは20年ほど前のとこになります。
本庶佑さんは免疫細胞が持つ「PD-1」という役割の不明なたんぱく質を見つけたそうで、その働きを探ろうとしていて、遺伝子操作でPD-1がないマウスを作って、観察していたところ、心臓に炎症が起きました。
PD-1がないマウスでは免疫細胞が暴走して、正常な細胞を攻撃するということを発見しました。
ということは、PD-1が免疫細胞を制御するブレーキなのです。
PD-1が免疫細胞のブレーキならば、その働きをコントロールすることでがん細胞と戦う力を取り戻せるかもしれないという発想が生まれたのです。
そこで、本庶佑さんはがん治療薬の開発を目指して、製薬会社に共同開発の話を持ちかけましたが、どこも相手にしてくれなかったということです。
なぜ、相手にしてくれなかったのかというと、免疫細胞の攻撃力を利用して、がん細胞と戦う免疫療法は、以前から研究されていたのですが、効果はほとんど上げられなかったということです。
そして、ついに本庶さんの研究に注目したアメリカの研究者とベンチャー企業がいてPD-1を抑える薬を開発することができて、オプジーボ(ニボルマブ)が誕生したということです。
まだまだ、臨床実験が行われていますが、腎臓がんや、ホジキンリンパ腫では、この薬が非常に効きやすいというような報告も出ていますし、逆に、すい臓がんや前立腺がん、大腸がんは、なかなか効きにくいことなどもわかってきています。
頭けい部がん、卵巣がん、胃がん、乳がんというのは効く可能性があるということで、現在、多くの臨床研究がされているようです。
◆オプジーボ(ニボルマブ)の値段
画期的ながん治療薬ですぐにでも投与したくなるのですが、100mgで約73万円という高額な薬なんです。
一体、完治するのにいくら必要なんだ!!ってことですよね。
オプジーボの薬剤費は、1ヶ月で300万円と言われます。
なので年間薬剤費は約3600万円になる計算です。
高額医療費制度がありますので、利用すると月6~10万円程度の支払いになります。
それでも一般家庭には高い医療費なので、お金はあった方が良いですね。
とても期待してしまうオプジーボ(ニボルマブ)です。
小林麻央さんの乳がんと転移しているがんに効き目があることを期待していますし、効果ある治療法を早急に開発してもらいたいと思います。
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