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殺人無人機 ・ キラードローンとは?その役割は何?

殺人無人機 ・ キラードローンとは?その役割は何?

近年ドローンという言葉をよく耳にしたり、ネット上などで情報をよく見かけるようになりましたよね?
ドローンは “無人航空機” と言われ、現在は様々な用途に使用されていますが 殺人無人機 ・ キラードローンとはどのようなドローンのことを指し、どのような目的で使用されているのでしょうか?
名前から何となく想像がつく方もいるかもしれませんね。その中でも代表的なドローンを取り上げて御紹介していきましょう。

 

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殺人無人機 ・ キラードローンとはどんなドローンを指すのか?

引用 : https://ja.wikipedia.org/wiki/R…(画像はMQ-1プレデター)

ドローン (Drone)、又の名をUAVは軍事用の偵察目的で開発されたもので1980年代に製造が開始されました。
第二次世界大戦の時に開発された無人航空機がモデルになったと言われています。
本格的な開発が始まったのは1994年のこと。翌年から運用されRQ-1プレデターが有名です。
ジェネラル ・ アトミックス・エアロノーティカル ・システムズ (GA) 社によって製造され、R (Reconnaissance) は偵察・視察を意味し、プレデター (Predator) は略奪者 ・ 捕食動物という意味を持ちます。
※GAは無人航空機の開発と製造をするアメリカの航空機メーカーです。

イラクやアフガニスタンなどでの偵察に使用されています。
それから後に改良が行われてミサイルを搭載することが可能となり、兵器として使用されるようになりました。
そして2001年のアフガニスタン紛争で対戦車ミサイル ・ヘルファイアでのタリバンとアルカイダへの攻撃が行われました。
このようなことから殺人無人機 ・ キラードローンとは兵器が搭載されたドローンのことを指すようになったのです。
そして2005年にはRQ-1からMQ-1へと名称が変更になりました。
MはMulti ・マルチ。つまり多用に使用できるという意味ですね。
プレデターには赤外線カメラやレーザー照射装置が搭載されています。
計画された飛行経路によって自動操縦で目的地まで向かい、パイロット1名 ・ センサー員1名によって遠隔操作が行われます。

大きさはというと…

全長 8.22m
翼幅 14.8m
最大離陸重量 1,020㎏
最高速度 217km/h
航続距離 3,704km


ミサイルはヘルファイア ・ ミサイル。
プレデターは映画 「シン ・ ゴジラ」 「Unmanned」 「ワールド ・オブ ・ライズ 」、ゲーム 「コール オブ デューテイシリーズ」 などにも登場しています。
意外にも早くから殺人無人機 ・ キラードローンは存在していたのですね。ドローンが注目されるようになったのはここ近年のようなイメージがありましたが、ドローン自体の歴史が古いことにも驚きました。
そして更に性能が向上した殺人無人機 ・ キラードローンが開発されています。御紹介していきましょう。

 

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性能が向上した殺人無人機 ・ キラードローンとは?

引用 : https://ja.wikipedia.org/wiki

更に性能を向上させた殺人無人機 ・ キラードローンとは、先ほど御紹介した ”MQ-1プレデター” をモデルにアメリカ空軍とCIA (中央情報部) が開発し、ジェネラル ・アトミック ・ エアロノーティカル ・ システムズ (GA) 社によって製造された 「MQ-9リーパー」 と呼ばれるものが有名です。(画像上参照)
リーパー (Reaper) とは 刈り取り機 ・ 収穫者・死に神の意味をもちます。
2007年から運用が開始されています。

大きさはというと…

全長 11m
翼幅 20m
最大離陸重量 4,760kg
最高速度 482km/h
航続距離 5,926km
滞空時間 14~28時間
最大燃料積載量 1,815kg

MQ-1プレデターよりも大きく最高速度は2倍以上、最大離陸積載量は4倍以上にもなります。
また監視能力にも優れ、攻撃力もあります。
無人機とは思えないほどの大きさですよね。無人で飛行するのかと思うとチョット怖い気がします。


操縦員はパイロット1名、センサー員1名。ヘルファイア対戦車ミサイル 、スティンガー空対空ミサイルやペイブウェイⅡレーザー誘導爆弾の搭載が可能となっています。
アフガニスタンとイラクへの配備を行い、アフガニスタンへミサイルによる攻撃が行われ成功しています。

アメリカを始めイギリス ・ フランス・スペインなどが採用し配備を行っており、アメリカは2011~2018年の間に372機保有しMQ-1との交代を行っています。
ドイツやオーストラリアも配備を予定しているそうです。

MQ-9リーパーは映画 「アイ ・イン ・ ザ ・ スカイ 世界一安全な戦場」
「イーグルアイ」 「シン ・ゴジラ」 「トランスフォーマー」
ゲーム 「コール オブ デューテイ モダン ・ ウォーフェア3」 などに登場しています。
その後も実践、攻撃が行われていますがキラードローンには課題もあると言われています。
どのような課題なのでしょうか…御紹介していきましょう。

 

 

殺人無人機 ・ キラードローンとは…、その課題とは何か?

キラードローンは殺人無人機というだけに人は搭乗しない為、パイロットへの危険性もなく、戦地へ出向くこともないというメリット的なものもあり、更にはゲリラやテロリストへの攻撃には適していると言われています。
ですが誤爆があったり、ヘルファイア・ミサイルの威力により関係のない多くの人々が犠牲となった事例が上げられています。
これは操縦員達の誤認であったり、隊員間での情報ミスなどが原因とも言われているのです。

対策としてミサイルの問題は小型のミサイルで対処したとの事ですが、誤爆や関係のない人々が犠牲になるというのはあってはならないことです。

またパイロット達への精神的負担も課題になっていると言われています。
攻撃する瞬間をカメラを通して見ながらの操縦。
その後、何事もない平和な我が家へと帰っていく …。
そんな生活の繰り返しが精神的ストレスとなっているパイロットもいると言います。

確かにそうかもしれません。
今までなら戦争が行われている間にはあり得なかったこと。場合によっては長期にわたる偵察を続け、指令が出れば敵地を離れた場所から攻撃、その一部始終を画像を通して見る。
終了すれば家族のいる家へと帰っていき、また翌日には敵地への偵察や攻撃…。
任務とは言え精神的ダメージは大きいことでしょう。
普通の精神状態ではいられなくなるかもしれません。
その為、パイロットを辞めていく人達がいるそうです。
アメリカではパイロットが足りていないと言います。

また反対に遠隔操作は、“人を殺傷したという感覚が薄れていくのではないか?” という声も上がっていると言います。
確かにそうですよね。
パイロット達の安全は確保されながら敵を殺傷する…。
怖いことが現実に起こっていると言っても過言ではないくらい…。
さらには今後、兵器を搭載したキラードローンが増えていく可能性があることも言われているのです。
小型の監視 ・ 攻撃用のドローンも開発されているといいます。

このようなことから戦地へ出向かない殺人無人機のみでの戦争、いわゆるドローン戦争という時代がやってくるであろうと言われています。
戦いをしないという選択はできないのでしょうか?
課題を解決しようといった試みはされているようですが、今後どうなっていくのでしょう…。不安は募るばかりです。

では最後に、日本では無人航空機の利用はどうなっているのか?というと、無人偵察機である ” RQ-4グローバルホーク ” をアメリカから輸入することが決定されています。
グローバルホークに攻撃力はありません。災害時の被害調査などもできるそうです。
2021年に青森県の三沢基地への配備が予定されています。
中国や北朝鮮の偵察が目的であるとのこと。

 

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殺人無人機 ・ キラードローンとは?についてのまとめ

殺人無人機 ・ キラードローンについてお届けしてきました。
今後、ドローンの用途は広がり需要が増えていくことでしょう。
ですが 殺人無人機 ・ キラードローンとは必要なものなのでしょうか?
あなたはどう思われますか?

もともとの目的であった偵察のみでのドローンではいけないのでしょうか…?
それぞれの国の治安事情にもよるので分からないわけでもないのですが、パイロットの方達の気持ちを考えると…。
争いのない世界が来ることを願います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

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