
アメリカのニューヨークで開催されているグランドスラムである全米オープンの大会初日で大波乱が起きた。
第4シードの錦織圭が世界ランク41位のB・ペール(フランス)に初戦敗退
昨年準優勝を飾った錦織圭だがまさかの初戦(1回戦)で負けた。
原因(理由)は何なのか考察しよう。
WOWOWの解説者として訪れていた松岡修造がこの初戦敗退にショックを隠せず、思わず「日本に帰りたい!」と言ってしまうほどだ。
お好きなところからご覧ください。
錦織圭VSブノア・ペールの試合結果
第2コートのルイ・アームストロング・スタジアム
現地時間 8/31の午前11時に開始
【第1セット】4-6
第3ゲームで錦織はショットがなかなか決まらず、ブレークを許し1-2とする。
第4ゲームで錦織はブレークポイントまで追い込んだが、ペールも粘って、ジュース。
ここで事件が・・・
ペールがサーブのときにラケットが手から離れコートに叩きつけてしまう。ラケットは壊れはしないものの「ラケットが1本しかない」という準備がお粗末な一面もあった。
しかし、結局、ペールがキープした。
2ゲームずつキープしあって4-5で迎えた第10ゲーム、ペールにフォアで揺さぶられ、先取を許した。
【第2セット】6-4
それぞれキープして迎えた第6ゲームで錦織圭はさらに積極的な攻めを行う。
ここでもペールがミスショットを連発し、錦織圭が初めてのブレークする。
5-3での第9ゲーム、リズムに乗り始めた錦織に対して、ペールはリターンミスを連続して錦織がキープし、第2セットを奪い返した。
【第3セット】4-6
3-3で迎えた第7ゲームで錦織が攻めてブレークに成功。
続く第8ゲームはダブルフォルトなどでブレークポイントを許しながらも、キープした。
6-4で錦織が連取した。
【第4セット】6-7 (6-8)
感情をむき出しのペールのサービスで始る。苛立ちを隠せないようすだ。
錦織は第2ゲームでミスからリードを許すが、4ポイント連取でキープ。
その後、互いに譲らず第12ゲームを錦織がキープして6-6でタイブレークに入る。
サーブで6-4とリードした錦織だが、追いつかれ、サーブとミスショットで第4セットを落とし、最終セットへもつれ込んだ。
このセットがターニングポイントとなった。
【第5セット】6-7 (6-8)
2ゲームずつキープして迎えた第5ゲーム。
ペールは自らのペースで攻めていく。リズムに乗っているのがうかがえる。
ペールがブレークポイントでリターンが決まると、雄たけびを上げる。
3-4の第8ゲームでペールはサービスエースを2本決めキープ。
第10ゲーム、錦織圭は15-0で先にポイントを挙げながらも、40-15と追い上げられ、最後はサービスエースを決めらる。
初戦敗退の原因(理由)
全米オープンの重圧と昨年準優勝のプレッシャー
いつも初戦は硬くなる錦織圭だが、今大会はさらに固さが目立った。
修造が直接会ったときには、体調が良いとはあまり口にしない錦織圭だが、今回は違ったようだ。
自ら体調がよく万全な準備ができているという。
それだけの準備ができながらも初戦は体が気持ちとは反対の動きをすることとなる。
これが、グランドスラム(全米オープン)の恐ろしいところだ。
ジョコビッチやフェデラー、ナダル、マレーでも1回戦敗退することがあるくらいだ。
ペールのバックハンドと撹乱するドロップショット
対戦相手のペールの強烈なバックハンドにやられた。
と言うよりもバックハンドを打たせすぎた。
身長196センチから放つサービスも強力な武器となっているが、長身からフニャフニャの体制から放つ
バックハンドもベスト5に入るくらいに強烈だった。
錦織圭のバックハンドもペールの上を行くが、精細を欠いていた。
さらにペールはペースを乱すドロップショットやネットプレーなどで錦織を惑わせた。
最後に・・・
シティ・オープンで今季3勝目を飾り、ロジャーズ・カップではBIG4のR・ナダルに勝った錦織圭だがペールのリズムが勝った。
第4セットのタイブレークで、2本のマッチポイントを握りながらも自らのミスでファイナルセットになったのが最大のポイント。
ペールはサービスエースを21本叩き込んだ。凡ミスは67本犯すも、ウィナーは錦織の倍近くの64本を記録。
全ては、リズムを取り戻せなかった錦織圭のメンタルの弱さが出てしまったとしか言いようがない試合だったような気がする。
日本中の国民がこの結果に落胆していることだろう。
しかし、この結果が錦織圭を一段と強くしてくれていると思う。
これからの錦織圭に期待しよう!!!
最後までお読みいただきましてありがとうございます。
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