
全米オープンで優勝した大坂なおみ選手。その背景には新しいコーチ、サーシャ・ベイジンとの絆がありました。
今回優勝したことで大坂なおみ選手には多額の賞金が渡され、その賞金からコーチへは報酬が支払われるのか。サーシャは練習中大坂なおみ選手にどのような言葉をかけているのか。全米オープンで優勝した時、サーシャが涙した?というところをまとめてみましまた。
大坂なおみ選手のコーチは?
2017年末から現在サーシャ・ベイジンというドイツ籍の男性がコーチをしています。それまではテニスを始めた3歳から16年近く、父親のレオナルドさんがコーチをしていました。
父親のレオナルドさんは若い頃にはバスケットやアメリカンフットボールなどのスポーツの経験があり、マンハッタンにある大学を卒業し日本で英会話講師をしていました。その時大人気だったようで、その理由が教えるのが上手いからだそうです。
そして2017年の年末に、現コーチのサーシャ・ベイジンになりました。サーシャがコーチになったのは大坂なおみ選手のマネジメントスタッフが両親に同意をもらったことによって契約されました。
サーシャは2007年から8年も、セリーナ・ウィリアムズのヒッティングパートナーという、練習中の打ち合いの相手役をしていました。他にもビクトリア・アゼレンカやキャロライン・ウォズニアッキといった有名で力のある選手のヒッティングパートナーの経験のあるコーチです。
コーチの報酬は??
正式に発表されてないので錦織圭選手とマイケル・チャンコーチの報酬を参考に考えてみます。
マイケル・チャンは同行したら1日約50万支払いがあり、年間7000万の報酬があるそうです。この計算だと年間140日しか一緒に行動をしないのに凄い額です。さらに試合に勝てば賞金の10%の支払いをするオプション契約を結んでいるらしいので、年収約1億円の報酬になるそうです。
ですがサーシャの場合、大坂なおみ選手のコーチになるまではヒッティングパートナーというコーチではありません。
そして大坂なおみ選手との契約も2017年末からと期間も短く、全米オープン以外での優勝はそこまでしていないのでマイケル・チャンコーチほどはまだ報酬がありません。
ですがプロのコーチをするにあたって報酬が最低1000万円ほどになるのと、大坂なおみ選手の全米オープンでの賞金が380万ドル(約4億2000万)で、錦織選手と同じオプション契約が10%だったとしても4000〜5000万円が報酬になります。
マイケル・チャンコーチとサーシャコーチの違いはサーシャの方が同行することが多いことです。セリーナのヒッティングパートナーの時、周囲から家族の一員と言われるくらいホテルの予約や身の回りのことをしていたそうです。もしこの期間もコーチとしての報酬に関わるなら1億円は超えてくるのではないでしょうか。
仮の計算なので本当の報酬額ではないですが、トップのテニスプレーヤーのコーチの報酬はかなりの額になることがわかります。
コーチの言葉とは??
サーシャはお互いが相手の事を理解しながら練習を進める指導法で、自分の方法を相手に押し付けることはせず、相手を尊重し、できる方法をアドバイスするそうです。
以前まで大坂なおみ選手は試合ができないとネガティヴに陥り泣き出してしまうこともあったそうですが、サーシャが「なおみならできる。なおみならできる。なおみならできる」とポジティブになるよう大坂なおみ選手へ言葉をかけ続けるそうです。
試合中上手くできないとラケットをコートに投げたりしていた大坂なおみですが、全米オープンではネガティヴになってもサーシャの言葉掛けで冷静さを取り戻し優勝することができました。
自分を信じてくれ、ポジティブな言葉を言ってくれる、コーチじゃなくても男性からこのような言葉を言われたら嬉しいですよね。セリーナ選手のヒッティングパートナーの時は家族と言われるくらい、親密にかかわっていたそうです。だからこそ、お互い信じて指導やかけてくれる言葉を受け入れられるのではないでしょうか。
全米オープンで優勝した時サーシャは涙した??
全米オープンで優勝した直後、コーチや家族と抱擁し涙した映像はファンの涙腺を緩ませています。あの大きな大会で一種異様な雰囲気の中、サーシャをみつけ労わりの言葉をかけられると涙し、リストバンドで拭いました。
いくらサーシャの指導法が大坂なおみ選手にあうからといっても、コーチと契約してまだ1年立っていない状態です。上手くいかないことも多々あっただろうし、その中で全米オープンで優勝というのは2人にとっても考え深いものがあったのではないでしょうか。
そして大坂なおみ選手は自身の母親を見つけここでも抱擁し涙しました。このシーンは15秒にも及び、大坂なおみ選手がどれだけこの大会で緊張していたか分かると思います。
父親はコーチとしてですが、母親は食事などの健康面で大坂なおみ選手を支え続けていたそうです。2人にとってもこの優勝は大きいものだったのではないでしょうか。
まとめ
今日本内で体育会系の指導法でパワハラや暴力が取り上げられています。サーシャのように言葉での指導でも、優勝できる選手は育ちます。今一度、昔のようなやり方は見直す時期になっているのではないでしょうか。
そしてサーシャと大坂なおみ選手の2人はまだまだ上へいくペアだと思います。
全米オープンでは表彰台のタイミングで運営側に対するブーイングにより、大坂なおみ選手が悲しい涙を流していたのも印象的でした。次に優勝した時は悲しい涙ではなく、嬉しい涙だけ流して欲しいです。
LEAVE A REPLY