
フィギュアスケートでジュニアからシニアに転向なんてニュースが話題になったり、シニアになって活躍できなかったりという話題が出てきますが、元々、フィギュアスケートのジュニアやシニアの違いってよくわかってなかったりします。
他のスポーツでは、シニア大会とかの試合って年齢がかなり上の選手が多い中、フギュアスケートでは10代もいれば30代もいますね。
特殊な年齢の分け方をしているジュニアとシニアの違いについて詳しく、わかりやすく解説していきます。
お好きなところからご覧ください。
フィギュアスケートのクラス分け
フィギュアスケートではクラスが3つに分けられていて、ノービス(A・B)・ジュニア・シニアでそれぞれに年齢などの条件が決められています。
年齢は大会直前の7月1日時点での年齢と決められています。
ノービス(A・B)
10歳~14歳の選手が出場できます。
もう少し細かな条件まで説明すると、
●ノービスB:シングル3級以上。
●ノービスA:シングル4級以上。
○級以上とは、選手の技量をテストしてそれぞれに達した技量があれば級が与えられるようになっていますので、選手のは必ずテストを受けて必要な級の取得が必要です。
ジュニア
13歳以上~19歳の選手が出場できます。
ペア・アイスダンスの男子は20歳までOK
シングル6級以上
シニア
15歳以上の選手が出場できます。
シングル7級以上
ジュニアとかシニアのクラスで競技に出場される方は、○級は当然のようにクリアされているので、通常は年齢で区別していて問題ないですね。
年齢だけで整理すると、
ノービス:10歳~14歳
ジュニア:13歳~19歳
シニア :15歳以上
ノービスとジュニアでは、13歳と14歳がダブってますし、ジュニアとシニアに至っては15歳~19歳までダブっています。
フィギュアスケートのクラス分けってよくわかりませんね。
なぜ、年齢が重なっているのかどっちに出場するのかはどう決めているのかを確認していきましょう。
ジュニアとシニアの違いって?
では、テレビでもよく見る機会のあるジュニアとシニアについてその違いを見ていきましょう。
テレビで見ると言ってもジュニアなのかシニアなのかあまり気にせずに見ている方が多いのではないでしょうか。
ジュニアの頃から活躍している浅田真央ちゃんや羽生結弦選手は騒がれているから見ていたことが多いので、その試合がジュニアなのかシニアなのかとかどっちでも良かったって感じです。
ただ、厳密に違いを知っているとそれぞれの競技の面白さがわかって来ますし、各選手の成長を見守りながら試合を見るのも楽しみになるので、この機会にぜひ理解しておきましょう。
参加できる年齢が違う
大きな違いの一つは、先の年齢ですね。
もう一度、確認しておきましょう。
ジュニア:13歳~19歳
シニア :15歳以上
15歳から19歳までがダブってます。
15歳から19歳って高校生の頃って覚えててもらってもいいのかなと思います。
なので、高校生の選手は、ジュニアの試合に出るかシニアの試合に出るかは選択できるということ。
普通に考えると、シニアには何年も先輩の実力者が揃っているので、なかなか勝てないことが予想されるので、一般的にはジュニアでギリギリまで競い合って20歳でシニアに転向する選手も多いということです。
当然、羽生結弦選手のように上を目指して早くからシニアに転向して結果を残して来る選手もいますが、それなりの実力と実績がないとその決断は難しいですね。
ルールが違う
もう一つの大きな違いにルールの違いがあるんです。
テレビでは順位が決まる関係で、点数に注目が集まっていますが、フィギュアスケートにも細かなルールが数多く存在します。
年齢の次に大きな違いとなるのが一番の見所にもなっているジャンプです。
ジュニアは4回転はダメ!!
シロウトが見るとクルクルって回っても何回転しているか全くわからないのですが、ジャンプして回転するあの技に違いがあります。
それが、ジュニアではショートプログラムでの大技の4回転が飛べない!!
女子に至っては、よく耳にする「トリプルアクセル」もダメ!!
なので、ショートプログラムでトリプルアクセル、4回転って聞こえて来る競技はシニアの大会ってことになりますね。
なぜジュニアで禁止になっているのか?
ジュニアで禁止になっているのは、男子は4回転、女子は4回転とトリプルアクセルですが、なぜ禁止にしているのか知りたいですよね。
その理由は「危険だから」です。
ジュニアの年齢は13~19歳で成長過程の真っ只中ですね。
まだまだ骨や筋肉も出来上がっていない時に、負担の大きい技を習得させることは危険だから。
着地も難しいし、高く飛ぶために筋肉に大きな力が一瞬でかかって筋肉の断裂なども予想されるからです。
ケガをして選手生命の危険にさらす割合は極力少なくさせるためのルールなのです。
特に、体重が軽い選手はジャンプ力に恵まれていれば4回転を有利に回れるので、高得点も狙えるのも理由の一つになるのではないでしょうか。
演技する時間が違う
演技時間は、ショートとフリーとそれぞれ違いますが、ジュニアとシニアの演技時間の違いはフリーの演技時間です。
(2018年より改正)
ショートの演技時間は共通で2分40秒±10秒になっています。
フリーの時間の違い
クラス | 男子 | 女子 |
---|---|---|
シニア | 4分±10秒 | 4分±10秒 |
ジュニア | 3分30±10秒 | 3分30秒±10秒 |
以上のようにジュニアとシニアの間には違いがあるのですが、選手の実力や考え方によって、早くからシニアに転向して活躍する選手もいる中で多くは年齢に従ってシニアになって全く活躍できなくなった選手もいます。
まとめ
フィギュアスケートのクラスでジュニアとシニアの違いについてわかりやすく説明しましたが、理解できたでしょうか。
ジュニアとシニアは対象年齢が違いますが、15歳から19歳の間は重なっていて、選手の実力と意思によってシニアに転向ができる仕組みになっています。
特にテレビで騒がれているフィギュアスケートの選手は15歳からシニアに転向して活躍されていますね。
この違いを知っていると今後のフィギュアスケートの見方もかわってくるのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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