
ルニットドームって聞いたことありますか?
このルニットドームはアメリカが核実験を行ったマーシャル諸島エニウェトク環礁のルニット(Runit)島にあるドームです。
ドームと言っても東京ドームのような建物ではなく、誰も近寄れないドームです。
こんな施設があること今まで知らなかったので驚きです!!
45cmもの厚さのあるコンクリートでできていて、直径が約110メートルある大きな入れ物となっています。
お好きなところからご覧ください。
マーシャル諸島のルニットドームの動画で確認!!
画像では見たことがあるかもしれませんが、実際の映像がありますのでぜひご覧ください。
エニウェトク環礁の核実験場跡 ビキニ水爆実験から60年
ここは、アメリカが合計43回の核実験が行われたマーシャル諸島エニウェトク環礁です。
この大きなルニットドームには核のゴミがすべて集められて封印されたもので、二度と開けることのない施設です。
約2万5000年にわたって放射性物質が漏れることはないと言われています。
ルニットドームは何のために作られたのか?
このルニットドームに行かれた方の報告がありますので、ご覧ください。
2011.9.9
米ソ冷戦時代の1946~58年、米国は中部太平洋、マーシャル諸島共和国のビキニ環礁とエニウェトク環礁で計67回の核実験を行った。8月末、最後の実験から半世紀以上を経た同国を訪ねた。核爆発の破壊力は苛烈で、原子力発電所事故とは影響や性質は異なる。だが除染を経て人々が帰った島や帰島準備が進む島もあり、「福島再生」への示唆に富んでいた。
8月末、エニウェトク環礁の一部、ルニット島に許可を得て上陸した。放射性廃棄物が埋設され、立ち入りが制限されている無人島。
真っ白な砂浜を横切り、植物のツルをかきわけて進むと、灰色の円形ドームが見えた。直径約110メートル、汚染土壌などを封じ込めたコンクリート製の「ルニットドーム」の表面にはひび割れが目立つが、約1時間たっても線量計の数値は「0」だった。
77年から、米国はエニウェトク環礁で、島々の表土をはぎ取るなどの除染作戦を実施。実験機材や生コンに混ぜた汚染土が、核実験で生じたクレーターに投入され、ドームで覆われた。
核実験場にされる前に他の島々に移住させられた住民らは、同環礁南部の除染終了後の80年、33年ぶりにエニウェトク本島などに戻った。実験の影響による同環礁の放射線量は年間約0・01ミリ・シーベルトと、日本の平常時の基準の100分の1だ。
一方のビキニ環礁。54年3月に水爆「ブラボー」実験が行われ、爆心から約160キロの海上にいた日本のマグロ漁船、第五福竜丸の乗組員が被曝(ひばく)したことで知られる。ビキニの人々は46年に強制退去させられ、別の島で暮らしていた。68年、米国はビキニに「安全宣言」を出し、住民の一部は帰島した。だが78年に宣言は撤回され、環礁は封鎖される。
その後、米国はビキニ環礁の除染を行い、今大気の放射線は問題がないレベルだ。ただ線量の高い場所もあり、許可なく立ち入れない。半世紀以上を経ても戻る見込みは立っていない。
ルニットドームのあるルニット島にはどうやって行けるのか?
一般的ににエニウェトク環礁のルニット島には上陸できません。
通常の旅行のようにオプショナルツアーなどもないので、現地にて連れて行ってくれる方を探すしかなさそうです。
飛行場などもないので、船で行くことになりますね。
エニウェトク環礁には他に島がいくつかあるので、そこから船で移動することができます。
ルニット島にはだれか住んでいる?
エニウェトク環礁のルニット島にはだれも住んでいません。
というか、住めない島となってしまっています。
核実験を行うために、周辺の島の住民はその島から出て行かされたというのが正解で、移住を強制的にさせられたようです。
マーシャル諸島の多くの住民が大きな被害にあっていて、アメリカからの保証金も毎月支払われているということです。
ただその金額が・・・
ビキニ島出身のヒントン・ジョンソン(Hinton Johnson)さんは、家を追われた島民に対する米政府の補償額は不十分だと批判する。「毎月支払われている補償金の額は現在、1人当たり46ドル(約4700円)。1日当たり1ドル(約102円)と少しだ」
ルニットドームは本当に大丈夫か?
2万5000年は持つと言われているコンクリートの塊。
本当に放射能が漏れずに今後が安全かはだれにもわかりません。
実際にルニットドームを見た方たちはこのコンクリートにヒビが入っていることを確認されています。
このヒビがどのように影響するのか、見えない箇所がどうなっているのかも公表されていないし、調査もされていないのではないでしょうか。
世界が安全な世の中になることを強く望みます。
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