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保育士の平均年収!なんでこんなに差があるの?

保育士の平均年収!なんでこんなに差があるの?

毎日、忙しく働く「保育士」さん。本当にご苦労様です。

今、保育士不足が、問題となり、国会などでも取り上げられ、耳にした人も多いことでしょう。
中でも、“低給料・年収の問題”が、話題となっていましたよね?
実際に、保育士さん達は、どのくらいの平均年収があるのでしょうか。

都道府県によっての違いや、公立と私立の差は、どのくらいあるのでしょうか?探っていきましょう。

 

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保育士さんって、どんな仕事をしているの?

“平均年収”のお話に入る前に、少しだけ、保育園での保育士さんの仕事をご紹介しておきましょうね。(これは、一例です。)

保育園には、0歳~5歳までの乳幼児が、クラスに別れて生活しています。
おむつ交換などの排泄のお世話・食事の援助・一緒に遊んだり、歌や踊り・体操を教え、一緒に楽しんだり、絵本などの読み聞かせ・折り紙やはさみなどを使った製作活動・ハーモニカや鍵盤ハーモニカなどの楽器の指導なども行っています。

乳幼児期の間に、身に付けるべき生活習慣や人との関わりの大切さなどを伝え、援助していくのが、保育士さんの仕事です。

冒頭にも書いたように、保育士不足が、非常に問題となっています。その理由として挙げられるのが、保育士のお給料問題。
重労働なお仕事にしては、低給料。
それが理由で、保育士を辞める人も少なくないと言われています。

では、実際、保育士さん達の年収は、平均どのくらいあるのでしょうか…。

保育士の平均年収は、いったい、いくら?

ここでは、平成28年の厚生労働省の賃金構造基本統計調査の統計データより、保育士の平均年収をお伝えしていきたいと思います。男性・女性保育士、合わせての平均となります。

平均年収

平均年収:326.7万円
平均月収:22.3万円
賞与:58.8万円
平均年齢:36.0歳
対象者数:268,040人

都道府県別にみてみると

都道府県別 平均年収

東京都:平均年収:336.7万円
大阪府:平均年収:335.0万円
愛媛県:平均年収:287.4万円
福岡県:平均年収:315.3万円
沖縄県:平均年収:297.6万円
北海道:平均年収:316.4万円
出展:https://nensyu-style.com/474/

都道府県によっても、かなりの差がある事が分かります。

 

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公立保育所 平均年収

続いては、公立保育所の保育士さん達の平均年収をみてみましょう。
公立保育所の保育士平均給与(東京都練馬区平成27年度職員の給与の状況より)

給与月額:31.7万円
年間賞与:171.2万円
年収平均:551.7万円
平均年齢:45歳
出展:https://www.hoikushibank.com/column/post_928

どうでしょう。平均年齢差も9歳ありますが、年収差は、何と、225万円。ちょっとした一人の年収分ありますよね。驚きです。

最後に、民間企業で働く人達の平均年収をみてみましょう。

民間企業 平均年収

国税庁「平成28年分民間給与実態統計調査」
男性が、521万1,000円
女性が、279万7,000円
全体が、421万6,000円
出展:https://otonasalone.jp/40530/

女性だけでみると、保育士さんの方が多いですが、全体でみると、かなりの差が出ますね。では、この結果をもとに、分析していきましょう。

保育士平均年収を比べてみて…

まず、「都道府県別」においてですが、年収に、このような差が出るのは、それぞれの地域の物価や保育料などといった様々な原因によって、保育士さん達のお給料が、変わっていくからなのです。

つまり、人がたくさん集まる、東京都や大阪府などの都市部では、平均年収が高めになる傾向にあります。

そして、「公立保育所との差」については、私立の保育園(所)は、社会福祉法人や民間が運営し、公立保育所は、自治体によって運営されています。

つまり、公立の保育士さん達は、地方公務員となり、公務員と同じように、お給料が高いということになるのです。

又、注目してもらいたいのが、平均年齢。45歳と高いですよね?長年に渡って、働いている方が多く、自然にお給料も上がっていくので、平均年収も上がっていくわけです。

一方、私立は、それぞれの園の、運営状況や地域の状態などによって、お給料が変動するので、公立の保育士さん程の安定性がない為、低い結果になるのです。では、お仕事の面では、どうなのでしょうか。

まず、公立は、先程もお話ししたように、地方公務員になるので、各自治体が行う、採用試験を受けなければなりません。
又、募集も少なく、倍率は高めと言われています。試験内容も難しいようです。

異動もあり、同じ所での長期的な勤務が望めないのも難点と言えるでしょう。
慣れた頃には、違う所へ異動となるので、子どもたちの成長を卒園まで見届けることは、難しい状態と言えます。
これは、保育士にとっては、悲しいことです。
ですが、園児数は、比較的少ないので、ゆったりとした保育ができるでしょう。

私立は、それぞれの園によって、採用方法は違いますが、異動がない為、同じ所で、長期的に働く事が可能。園児数は、公立よりも多く、延長保育なども行っている為、ハードな仕事量にはなりますが、慣れた所でずっと働けるのは、魅力と言えるでしょう。ですが、それぞれの園によって、お給料や待遇の差が出てくるので、一概には言えませんが…。

「民間企業で働く人達との比較」においては、どちらも、女性が、低い傾向にあるようですね。出産などによって、一度、仕事を離れる人達がいるからでしょうか。又、男性保育士さん達にとっては、格差を感じざるを得ない結果ですよね。

保育士さんの仕事は、女性が就く仕事の中では、重労働の部類に入ると言えます。
それなのに、平均年収が少ないというのは、正直辛い所と言えるかもしれません。男性の保育士さんなら、尚更でしょう。
いろいろと対策は、国の方でもされているようですが、なかなか難しいのが現状のようです。

 

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まとめ

「保育士の平均年収」について書いてきました。年収の差って、結構あるものなのですね。共働きの家庭が増え、“少子化”とは言われながらも、保育園(所)の需要は増え、保育士さん達は、本当に忙しい状態です。

子どもたちの笑顔や可愛い姿を日々、見る中で、年収に関わらず、働いている方は、実際は多いと思います。なぜなら、お金では代えられない喜びだからです。(私も実際、そうでした。)ですが、何か、何処かでつまずいた時に、その格差を感じるのかもしれません。

お金の価値観ほど、人の差があるものは、他にはないと私は、思っています。自分の条件に全て合った仕事なんてなかなかあるものではありません。職に就きたくても、就けない人だってたくさんいます。今、働けているという喜びを感じることが、大切なのではないでしょうか。そうすれば、格差を感じることも少なくなるのかもしれませんね。

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

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