
平昌オリンピックも終盤になってきましたね。
スピードスケートがメダルラッシュで盛り上がっていますが、今回から正式採用になった「マススタート」という種目。
一体、「マススタートとは」どのような競技なのかわかりやすく解説していきたいと思います。
日本代表の女子、男子ともにメダルの可能性があるので、期待できる競技ですので、ぜひ最後まで読んで理解して、マススタートの競技で盛り上がってください。
スピードスケートのマススタートとは?どんな競技なのか?
初めて耳にするからこれを読んでくれていると思います。
簡単に、わかりやすく説明しますね。
まずは、「マススタート」を分解すると、「マス」と「スタート」
「マス」の意味が分かれば理解できると思いますが、「マス」が付く言葉を思い出しましょう。
「マスゲーム」
「マスメディア」
「マスプロダクション」
こんな言葉を思い出すでしょう。
これで使われている意味は、
集まり、集団
大衆、群衆
大量、多数
このような意味合いで使われます。
もうおわかりだと思いますが、「マススタート」とは・・・
”集団スタート”
ということになります。
これまで平昌オリンピックで見てきた競技は氷のレーンを一人で滑っていましたね。
パシュートは3人で滑っていましたが、それは同じチームの3人でした。
「マススタート」という競技は、それぞれのライバルたちが、一斉にスタートして、レーンも区別なく、一緒にスタートした全員で氷のトラックを周って争います。
少し理解できましたか?
「マススタート」の言葉から「マススタートとは」を解説しましたが、これだけではありません。
「マススタートとは」の本質をこれから説明します。
「マススタートとは?」どうなれば1位になれる?
マススタートとは、集団でスタートすることをお話してきましたが、スタートした後の競技内容を次に理解しましょう。
ここでは、結局どうなれば1位になるのかを理解しましょう。
マススタートの競技は、1週400mのトラックを16週します。
結局、6400m(6.4km)ということになりますね。
かなりの体力が必要になってきます。
集団でスタートすることや距離が長いので、途中途中で色んな駆け引きが行われて、最終的に体力を残してラストスパートできた選手が勝つというような競技です。
順位はゴールのタイムではありません。
周っている間にポイントがもらえて、そのポイントが一番高い選手が1位となり金メダルということになります。
しかし、そのポイントも何だそりゃ・・・
というポイントなので、よくわかりません。
そのよくわからないポイント制をお伝えします。
4周ごとの通過順上位3人に中間ポイントが加算される。
16周するので、4・8・12周に中間ポイント加算
1〜3位にそれぞれ5・3・1ポイントの加算
なので、ずっと1位で12周までくると、5ポイント✕3=15ポイント獲得ということになります。
しかーし、
最終的にゴールに入った順位で加算されるポイントがあって、
それが、
1位…60ポイント
2位…40ポイント
3位…20ポイント
ということは、
ずっと1位の人が15ポイントで、ずっと最下位で周ってて、最後に1位でゴールしたとしたら、60ポイントもらえるので、大逆転で金メダルなんです。
じゃあ、中間でもらえるポイントはなんなんだ!ということになりますね。
これは、4位以下の順位を決める時に有効になってくるので、できるだけ上位で周っているとメダルは無理でも8位までの入賞ができるということになりますので、やはり重要なポイントになります。
どうやったら1位になれるのか理解できたでしょうか。
では、集団で周って1位になるにはどうすればいいのか?
この観点でも疑問に思うでしょうからお伝えします。
「マススタートとは?」どうすれば1位になれる?
どうなれば1位になれるかは理解できたとして、次はどうすれば1位になれるのかということでお伝えしましょう。
答えは、最初からトップスピートでかっ飛ばしてゴールする。
正解でしょうか?
いやいや、6,400mもかっ飛ばしてたら体力持ちませんね。
ただでさえあの氷のリングのカーブはしっかり踏み込まないと曲がれないので、足が疲れるともつれたり、足が前に出なくて曲がれなかったりします。
ということは体力もいるけど頭も使わないと勝てない競技ということになります。
結論的に言えることは、
最後の2周でスピード勝負になり、早かった選手が勝つ。
これが結局1位になる条件です。
なので、この競技のゴールまでの展開は次のようになります。
1.集団なので、転倒しないように周りを気をつけながら周回する。
2.途中の14周までは、体力温存する。
3.ライバルには色々な仕掛けをして体力を奪う。
・スピードを早くしたり遅くしたりして体力を奪う。
・先頭を走らせると空気抵抗で体力を奪われる。
・走りにくく相手を囲う。
4.相手や見方の後ろに付いて空気抵抗を受けずに体力温存する。
5.自分のペースに持ち込んでレース展開を行う。
簡単に書いてますが、こんなに上手く事は運べませんので、そのレースそれぞれで瞬間的な判断が必要になってきます。
味方が同じレースにいれば、展開も違いますし、いなければいない場合のレース展開にしなければいけません。
結構、始めの作戦が大事になりますね。
この駆け引きは14周まで。
15周からスピード勝負なのですが、ここで飛び出せるかがポイントになってきます。
ということは、スピード勝負になってくる直前に飛び出しやすい位置にいれるかがポイントになってきますね。
位置の取り合いなんかも必要な技術なんです。
周りが敵だらけだったら、抜け出せませんよ。
このような展開で最後に1位になって金メダルを獲得するのは一体誰なんでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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