
MERSが韓国で感染が拡大しています。
6/1には1人目の感染者と接触したことのある58歳女性が午後6時頃に急性呼吸不全で死亡しています。
これまでに韓国での死亡例はありませんでしたが、とうとう死亡者がでてしまったと言う状況になってしまいました。
ただ、この女性がMERSに感染していたのかは確かではないようです。
6/1現在で感染者と断定されているのが18人
隔離対象者はなんと、680人だそうです。
韓国のMERSは感染力が強いのかもしれません。
というのも、たったの5分だけ感染者の診察をした医者が感染していますし、見舞いに来た知人も感染していることがわかりました。
この韓国でのMERSの拡大は政府の初動対応が悪かったとの見解がでていて、政府も謝罪しているようです。
また、初動だけではなく、韓国保健当局の管理体系に穴が開いているという指摘も出てきています。
まだまだ韓国の検疫体制は不十分だと考えられるので日本への影響は時間の問題ではないでしょうか。
韓国へは今でも多くの旅行者が訪れていますので、検疫体制が整っていないと日本へ感染者が入ってくる可能性は十分に考えられるからです。
しかし、政府だけがしっかりしても感染は防げません。
一人一人が正しい知識と対処方法を知っておくことが大事であって、感染拡大を最小限にとどめる手立てです。
MERSの正しい知識を学んでいきましょう。
MERSとは?
MERSは中東呼吸器症候群の病原体とされています。
よくわかりませんね。
SARSコロナウイルスに似たコロナウイルス(ベータ型)で、2012年にイギリスロンドンで確認されたもの
コロナっていうのは太陽のコロナのような外観をしているウィルスなのでそのような名前が付いているようです。
SARSもかなりの脅威で話題になりましたが、実はSARSの致死率が9%に対して、MERSは36%とも言われています。
MERSって聞いたことはあるけど、あまり気にしてはいなかったウィルスですね。
でも死亡する割合は異常に高いのです。
感染経路
ヤマコウモリが起源とされているが、感染方法は全く不明で、潜伏期間は2.5-14日間とされています。
MERSウィルスの宿主が動物であることはほぼ間違いないようですので、感染地域での動物への接触は控えてください。
ヒト対ヒトでの感染での空気感染例はなく、濃厚接触感染が最も多いようです。
今回の韓国の事例も初動での隔離ができていなくて、濃厚接触が次々と感染しているようです。
したがって、接触した方を隔離対象としており、現在の680人と推測されています。
症状
典型的なMERSの症状は、発熱、咳、息切れ(呼吸困難)です。
肺炎は一般的な症状ですが、必ず起こる症状ではありません。
下痢などの消化器症状も報告されているようです。
特に高齢者、免疫力が弱い人、癌、慢性肺疾患、糖尿病といった慢性疾患がある人に、より重篤な病態を起こしているようです。
予防と治療
現在でもワクチンや特別な治療法はないようです。
治療は患者の臨床的状態に基づいて支持療法で行われます。
治療法がないと聞くととても心配になります。
予防法は、動物との接触を避けること。
もし接触した場合、手洗い・うがいは必ず正しく行うこと。
感染しないために、まずは政府が検疫体制を強化すること。
旅行はMERSが発生している地域にはいかないこと。
常に、手洗いうがいを徹底すること。
旅行に行った方と接触する場合は相手の症状などを確認、観察して異常が少しでもあれば接触しないこと。
そしてその方へ医療機関での検査を必ず行うようにすること。
これと言った防御策がないのですが、いつどこで感染者に遭遇するかわからないので正しい知識で対応しましょう。
これまでの韓国の対応などを時系列でまとめました。
◆最初の感染者は中東4カ国を訪問して帰国
◆5/15(金)~5/17(日)
最初の感染者が体調不良により入院した。
この時が一般病棟だったために他の入院患者や見舞い客が感染してしまう。
医療関係者も同じく感染。
◆5/19(火)
最初の感染者の家族が中国に出張し体調不調になった。
◆5/20(水)
最初の感染者がMERS患者と確認
この時点で感染の疑いの有るひとが64人いたが、韓国政府は自宅待機を指示
→ここで隔離していればこのように拡大はしなかったと想定される。
◆5/26(火)
10人目の感染者が病院の制止を無視して、香港経由で中国・広州に出張
その後中国で隔離
◆5/29(金)
中国出張中の10人目の感染者の感染を正式に確認。
◆5/31(日)
感染確認者数:15人と発表され、うち2名が重症という。
◆6/01(月)
感染確認者数:18人 別に女性が死亡
なんとか日本へ感染する前に収束してもらいたいと思いますし、日本への感染は食い止めて欲しいと思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。
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