
キタサンブラックもいよいよ引退が近づいて来ましたね。
現役最強馬として歴史に名を刻みました。
馬主の北島三郎さんもニコニコハッピーな2017年だったと思います。
今回は、そのキタサンブラックの血統がおかしいんじゃない?
ってことが話題になっているので、おかしいと言われる理由と実は絶妙な配合だったということに付いて話して見ようと思います。
これで、あなたもキタサンブラックのことを知ってるよ!
って言えるようになるので、最後まで楽しんで読んで下さい。
お好きなところからご覧ください。
キタサンブラックの血統の基本
まずは、キタザンブラックの基本の血統を確認しましょう。
血統ってなに?という方も多いでしょう。
では、競走馬の血統についてわかりやすく解説されているので、引用したので確認してくださいね。
競走馬の血統
「競馬はブラッドスポーツである」という言葉があるように、競走馬の血統と能力は密接な関連を有していると考えられてきた。近年の研究によれば、競走馬の競走成績に及ぼす両親からの遺伝の影響は約33%に過ぎず、残りの約66%は妊娠中の母体内の影響や生後の子馬を取り巻く環境によることであるとされているが、それでもなお競走馬の能力に血統が一定の大きな割合で寄与している事実がある。
生産者が血統を意識して交配を行い、馬主が血統を意識して競走馬を購入することはもちろん、一般の競馬ファンが予想を行う際にも、しばしば競走馬の血統をその要因に含める。従来、競走馬の血統という際には父側に大きなウエイトをかけて語られることが多かったが、近年の研究によれば、競走馬の遺伝的な素質は母馬から55〜60%を、父馬から40〜45%を受け継ぐということが明らかになっている。
引用:Wikipediaより
この説明からすると、父親の血が4割で母親の血が6割で素質が引き継がれる場合が多いことがわかりますね。
パッと考えると父親が活躍することが多いのでの父親の血が多く引き継がれる感じがするのですが、よくよく考えると、母親のお腹にいるので、母親の性質が受け継がれる可能性が大きいことがおわかりになりますね。
そして、これがキタサンブラックの血統図(4代)です。
ブラックタイド |
サンデーサイレンス (米) 1986 青鹿毛 | Halo 1969 |
Hail to Reason 1958 |
Cosmah 1953 |
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Wishing Well 1975 |
Understanding 1963 |
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Mountain Flower 1964 |
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ウインドインハーヘア (愛) 1991 鹿毛 | Alzao 1980 鹿毛 |
Lyphard 1969 |
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Lady Rebecca 1971 |
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Burghclere 1977 |
Busted 1963 |
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Highclere 1971 |
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シュガーハート 2005 鹿毛 |
サクラバクシンオー 1989 鹿毛 |
サクラユタカオー 1982 栗毛 |
テスコボーイ 1963 黒鹿毛 |
アンジェリカ 1970 黒鹿毛 |
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サクラハゴロモ 1984 鹿毛 |
ノーザンテースト 1971 栗毛 |
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クリアアンバー 1967 黒鹿毛 |
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オトメゴコロ 1990 栗毛 |
ジャッジアンジェルーチ (米) 1983 栗毛 |
Honest Pleasure 1973 |
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Victorian Queen 1971 |
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テイズリー T(米) 1981 鹿毛 |
Lyphard 1969 |
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Tizna 1969 |
キタサンブラックの父:ブラックタイド、その父;サンデーサイレンス、母:ウインドインハーヘアになってます。
このサンデーサイレンス、ウインドインハーヘアってどこかで見た、聞いたことがあるなぁという方はあの頃に少しだけ競馬に興味を持たれた方なのかもしれません。
そうです。
父;サンデーサイレンス、母:ウインドインハーヘアが産んだ子供には、
「ディープインパクト」がいるのです。
ブラックタイドはディープインパクトのお兄さん。
父も母も同じなので、全兄と呼ばれます。(父が違う場合は、半兄・半弟と呼ばれる)
いかがですか?
キタサンブラックについてかなり詳しくなったと思いませんか?(笑)
ここまでで、血統がおかしいなんてことは全く感じません。
人間と比べて何か違うとしたら、以外にハーフ馬が多いんじゃないということですかね。色んな馬の種類が複雑に掛け合わさっているんです。
キタサンブラックの血統がおかしいと言われる理由
キタサンブラックの適正は血統から判断すると・・・
戦績を無視して血統から適正がどうなのかというと、
繰り返しになりますが、
キタサンブラックは父がディープインパクトの兄のブラックタイド、母が未出走のシュガーハート、母父がサクラバクシンオーです。
母のシュガーハートが未出走なので、未知の血統な部分がありますが、母親の血が濃ゆくなるという血統のセオリーから母父の「サクラバクシンオー」に注目します。
サクラバクシンオーは名前から想像できるように短距離が強い馬で、1200mを8戦7勝(うちG1が2勝)という成績の馬です。
短い距離が得意な馬をスプリンターと読んでますが、歴史に名を残した競馬ファンで知らない人はいないくらい有名な馬です。
サクラバクシンオーの産駒も短距離が得意な馬が多く活躍しました。
この血統から純粋に適正を判断すると、専門家もキタサンブラックは短距離が一番の適正があるのではないかと言われていました。
それが確信に近づいたのが、中距離に入る2400mの日本ダービーで14着という成績だったときに、「やっぱりこの馬は中距離以上は無理で短距離向きだ」というように見られるようになりました。
キタサンブラックの適正がおかしいとなった競馬
キタサンブラックは”短距離”の適正が血統から導かれていて、中距離で負けたのでさらに確信に変わっていったのですが、それを覆す事件が徐々に起きてきます。
2015年10月25日 菊花賞 3,000mで勝利
このときは、「おっ長距離で勝った??」
2015年12月27日 有馬記念 2,400mで3位
このときに「やっぱり中距離でダメだったか」
しかし、
2016年5月1日 春の天皇賞 3,200mでハナ差で勝利
このときに「また長距離で勝ったね!!長距離強いんじゃない?」
まだこの時点では疑心暗鬼な部分がありました。
その後、
2016年11月27日 ジャパンカップ 2,400mで勝利
2016年12月25日 有馬記念 2,400mでクビ差で2位
2017年4月30日 春の天皇賞 3,200mで勝利
この時、3分12秒5のレコード勝ちで、まさかのディープインパクトのレコードを塗り替えるスピードを見せつける。
2017年6月25日 宝塚記念 2,200mで9位
このときに、「やっぱり長距離強いのは確かじゃない?」
そして、血統が”おかしい”と言われる確信的な勝利がこちら
2017年10月29日 秋の天皇賞 2,000mで勝利
これが、天皇賞2連覇なので、確実に「長距離は強い」と皆さんが確信したことになってます。
結論は、「血統は短距離の適正なのに、中距離以下ではあまり勝てないが、長距離での成績が実証しているように長距離の適正である」
キタサンブラックの長距離適正はどこから?
長距離の適正があるのは戦績で実証されましたが、血統から見えるものがあるはずですね。
注目する馬がいるので紹介しましょう。
キタサンブラックの母父サクラバクシンオーの父サクラユタカオーです。
サクラユタカオーは中距離で活躍した馬で、G1が1勝、G2が2勝。
キタサンブラックは、かなり稀ないいとこ取りの適正を備えて生まれた馬のような天性の素質を持った馬ですね。
スタートの良さやラストの末脚のスピードは、サクラバクシンオーから。
中距離以上の適正はサクラユタカオーから受け継がれたもの。
ではないかと思われます。
血統は想定外の子供が生まれることも多いですし、成長する過程での環境にもかなり影響されると言われているので、血統がおかしいって言う馬も多い気がします。
まとめ
キタサンブラックの血統からの適正は短距離向きであったが、戦績から判断すると中・長距離であることが実証されました。
当然、馬主も調教師もそのあたりの適正を早めに判断して短距離では使わずに中・長距離で勝負させてきているのも事実ですね。
今年の2017年12月24日の有馬記念で最後のレースになるのですが、鞍上の武豊騎手も有終の美を飾りたいと話しているので、頑張って欲しいと思います。
多くのファンにクリスマスプレゼントで勝利のプレゼントをして欲しいデスね。
引退しても種牡馬として活躍されることを期待します。
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素人なのですか・・
天皇賞 秋は2.000mです。
春は3,200m
昔は秋も長距離だったようです。
レムりんマジ天使さま
ご指摘ありがとうございます。
また記事をお読みいただきありがとうございます。
訂正させて頂きました。
またお気づきの点ございましたらご指摘ください。
今後ともよろしくお願いいたします。