
2016年12月に入って、鳥インフルエンザへの感染報告が相次いでいます。
発生状況がどうなっているのか、12月19日には宮崎県川南町で今年初の感染が確認されましたので、最新の状況を確認しました。
鳥インフルエンザがなぜ日本の各地で感染してきているのかは色々な説があるので、ここでは言及しませんが、まずは日本の発生状況を確認しましょう。
お好きなところからご覧ください。
国立感染症研究所の発表
鳥インフルエンザの日本の発生状況(2016年)
国立感染症研究所の発表による2016年10月31日~12月5日の期間での鳥インフルエンザの発生。
◆7都道府県から高病原性鳥インフルエンザA(H5N6)ウイルスが陽性となったトリ等の報告例があった。
・秋田県5例
・岩手県1例
・新潟県5例
・宮城県1例
・兵庫県1例
・鳥取県5例
・鹿児島県19例
◆トリの内訳
・野鳥27例
・家禽5例
・動物園の飼育鳥5例
北海道、福島県と茨城県 ・・・野鳥
青森県・・・家禽(フランス鴨)
12月5日現在で検査をしている。
◆殺処分
・秋田県の動物園・・・計132羽
・青森県・・・家禽18,360羽
・新潟県・・・家禽約31万羽
世界のヒトでの発生状況
鳥インフルエンザA(H5N6)ウイルスでヒトへの感染報告
・2014年5月に初発例
・2016年12月5日現在
計16例(うち死亡10例)すべて中国
年齢中央値は40歳(11~65歳)
男性7例,女9例
16例中12例に鳥との接触確認
ヒト-ヒト感染の報告はない.
宮崎県川南町の発生状況
2016年12月19日
宮崎県川南町の養鶏場で鳥インフルエンザウイルスの陽性反応がありました。
発生状況
19日午後1時前 川南町にある養鶏場からの報告で「ニワトリが相次いで死んだ」との連絡。
約100羽の脂肪を確認
生きたニワトリを含む7羽から鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出る。
制限
宮崎県川南町の養鶏場
半径10キロ以内にある140余りの養鶏場
ニワトリや卵などの移動を自粛するよう要請
今後の対応
高病原性のウイルスと判断が確定した時点で処分が実施されます。
ちなみにこの養鶏場で飼育されているのは、
約12万2000羽のニワトリです。
農場周辺の消毒と主要な道路に消毒ポイントを設ける。
周辺の状況
半径10キロ以内に140軒を超える養鶏場がある。
合計で、約578万羽のニワトリが飼育中
鳥インフルエンザウイルスが検出された農場から半径3キロ以内をニワトリや卵の移動を禁止する「移動制限区域」
さらに半径10キロ以内を域外への出荷を禁止する「搬出制限区域」に指定する。
現在、農林水産省の専門家のチームが現地入りして感染経路などを調査中。
過去の宮崎県の事例
宮崎県内では過去にも事例が発生していて、かなりの影響があった。
2007年と2011年、2014年にも高病原性鳥インフルエンザが発生
最も被害が大きかったのが2011年
県内の13の農場で約102万羽の殺処分を行っている。
宮崎県は全国1位の飼育王国
ブロイラー飼育羽数は約2744万羽
飼育戸数は473戸
緊急で早急な対応が求められており、1例目で食い止めて2例目を出さないようにすることが最優先となります。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。
LEAVE A REPLY